首里琉染の想い
このたびは、首里琉染のホームページをご訪問頂き、誠にありがとうございます。
首里琉染は、日本を代表する染色作家 先代・山岡古都により昭和48年(1973年)、沖縄県那覇市首里に創設されました。
山岡は京都で天然染料や草木染めの第一人者として活躍していましたが、紅型の衰退を危惧した日本染織名誉会長からの要請を受け、紅型の復興と染色技術の発展・伝承のために沖縄に渡り、沖縄で初めての草木染紅型研究所「首里琉染」を創設。大勢の生徒に植物染料の指導。以来、弊社は山岡を中心に職人やスタッフ一丸となり、紅型の復興や染色技術の発展に精進を重ねてまいりました。
首里琉染を代表する独自の技法「サンゴ染め」は、山岡が海岸で偶然出会ったサンゴの化石から考案されたもので、首里琉染オリジナルの技法として、商標・意匠登録され、独占権が保護されています。
現在はサンゴの化石を収集することは禁止されているため、首里琉染でしか、このサンゴの模様を表現することができません。
独自で保有する貴重なサンゴからは、自然が織りなす美しさと表現力を感じることができます。
また、沖縄では古来よりサンゴに子孫繁栄・長寿・家庭円満という願いが込められており、サンゴ染めにより沖縄に新たな染め物が生まれました。
私は、山岡古都の娘(長女)。19才で沖縄入りし、2002年に代表取締役に就任しました。
今は先代から受け継いだ沖縄の貴重な文化財やオリジナルの技法を守りながら、次世代に伝えるための新たな商品開発にも力を入れています。
また、紅型やサンゴ染めを、より多くの皆様に体感して頂ければと思い、染め体験や工房見学を行っております。
これからも沖縄を愛し、沖縄の文化振興と地域発展に貢献してまいりますので、今後ともご愛顧のほど、よろしくお願い申し上げます。
首里琉染
代表取締役 大城 裕美